離婚のトラブル解決事例
【婚姻費用】高額所得者の夫から多額の婚姻費用の支払いを得ることができた事例
- 依頼者:女性(50代)
- 相手方:男性(50代)
- 子ども:2人(大学生1人、高校生1人)
事案内容(相談までの背景)
夫は海外へ単身赴任しており、妻子は日本国内に居住していました。
夫は、年収2000万円弱の高額所得者でしたが、妻に離婚を言渡した後は、収入からすると低額な婚姻費用しか支払っていませんでした。
当事務所の活動結果(受任から解決まで)
当事務所では、早急に婚姻費用請求の調停を申立てました。
夫は、離婚調停を申立て、婚姻費用の調停では、親権を夫に譲るのであれば、婚姻費用を増額してもよいと提案しました。
当然このような提案には応じられないため、調停は審判に移行しました。
審判では、物価の安い海外在住という特殊性や、子どもたちにかかる費用などについて詳細に主張し、結局、当方の希望どおりの婚姻費用の支払いを得ることができました。
解決のポイント(所感)
婚姻費用は、原則として算定表に基づき算定されますが、今回のように当事者が海外に居住している場合や、住宅ローンを負担している場合、子どもに特殊な費用がかかる場合など、算定表を修正すべき場合もあります。
今回は、算定表を修正すべき事情につき詳細に主張したことで、高額な婚姻費用の支払いを得ることができました。
「養育費(婚姻費用)」カテゴリーの他の事例
- 【養育費(婚姻費用)】事情変更を理由に養育費の減額が認められた事例
- 【養育費(婚姻費用)】減収前の収入をもとに婚姻費用が定められた事例
- 【財産分与・養育費(婚姻費用)】依頼者の年収を直近3年の平均にすることにより、婚姻費用額を抑えることに成功した事例
- 【財産分与・婚姻費用】結婚してから日の浅い夫婦について、離婚調停を経ることなく離婚を成立させ解決した事例
- 【財産分与・養育費(婚姻費用)】長期間夫から婚姻費用(生活費)を払ってもらっていなかったが、離婚にあたって、財産分与として、未払婚姻費用に相当する金員を回収できた事例
- 【慰謝料・親権者指定・婚姻費用・不倫】不貞をした夫に長期間の生活補償を約束して離婚調停を成立させた事例
- 【養育費(婚姻費用)】失職期間について婚姻費用を減額することができた事例
- 【財産分与・養育費(婚姻費用)】不動産を早期に売却し、また別居直前の使途不明金を財産分与額に組み入れて、財産分与の問題を解決し、養育費についても15歳以降の変更を予め合意して離婚が成立した事例
- 【財産分与・養育費(婚姻費用)】5年間別居を継続していた夫婦の離婚を成立させた事例
- 【財産分与・養育費(婚姻費用)・不倫】調停を自分で行っていたが、弁護士に依頼して早期に離婚が成立した件