離婚のトラブル解決事例
【財産分与・養育費(婚姻費用)】受任から僅か1ヶ月半で離婚合意が成立し、特に夫側から妻側に財産分与金を支払わずに済んだ事例
- 依頼者:男性(40代)会社員
- 相手方:女性(30代)会社員
- 子ども:1人
事案内容(相談までの背景)
妻が弁護士をつけて、離婚協議を申し立ててきたが、婚姻費用や養育費の金額が相場よりも高いようだし、また、財産分与に関する妻側の主張がよく分からなかったため、法的にサポートして欲しい、ということでご主人が相談にみえました。
離婚自体については応じているため、後は離婚条件をどうするべきかが争点となりました。
当事務所の活動結果(受任から解決まで)
受任後、速やかに、財産目録を作成しました。資料を収集し、相手方に財産目録をデータで送りました。相手方代理人も財産目録に追記をしました。
その上で、両代理人がビデオ電話会議を行い、争点について法的な意見を交換し、妥協点を探りました。
本件では、住宅がオーバーローンだったようなので、財産分与を夫がする必要がないのではないか、という点が争点となりました。
また、婚姻費用や養育費については、双方の年収をふまえた適切な金額にダウンすることができました。
最終的には双方の代理人やご本人様の早期解決への理解があったために、受任してから僅か1ヶ月半という極めて短期に合理的な解決をすることができました。
解決のポイント(所感)
本件で合理的且つスピーディに解決ができたのは、
1.速やかに財産を相互に資料開示して、財産目録を作ったこと、
2.両弁護士がざっくばらんに早期にビデオ電話会議を行って共通認識を深めたこと、
3.双方が極度に感情的にならずに早期解決を目指したこと、
の3つの条件がそろったからだと思います。
これらの条件がそろわないと、場合によっては1年がかりで、同じ離婚条件で解決することになるため、双方が協力しあったり、腹を割って話をすることの重要性を再確認しました。
「養育費(婚姻費用) , 親権者指定 , 財産分与 , 面会交流」カテゴリーの他の事例
- 【養育費(婚姻費用)】事情変更を理由に養育費の減額が認められた事例
- 【財産分与・慰謝料・婚姻費用・不倫】不貞をした夫との間で、住宅の財産的価値を高めに、また、妻の特有財産を考慮してもらって、財産分与ができた事例
- 【財産分与】財産分与の対象の夫名義のマンションを、売却して残った銀行からの借入金を、夫と妻の年収で清算できた事例
- 【財産分与・慰謝料・養育費(婚姻費用)】妻の不貞で別居した後、妻が離婚協議に応じなくなったため、調停を申し立てたことによって早期に調停離婚が成立した事例
- 【財産分与・慰謝料・不倫】夫の代理人、妻の代理人、不貞相手の代理人弁護士の三者間で協議して合意成立した事例
- 【財産分与】調停不調となった後、弁護士間で交渉し、協議離婚が成立した事例
- 【養育費(婚姻費用)】交渉により、今年よりも年収が低い前年の年収で婚姻費用を算定することができた事例
- 【財産分与・婚姻費用】夫が結婚前の預貯金を使って自宅を建て、ローンを返済していったケースで、特有財産を加味して割合的に財産分与を認めてもらった事例
- 【財産分与・面会交流】婚姻費用の調停を早期に成立させてから離婚調停を成立させた事例
- 【養育費(婚姻費用)】男性側が前婚の子供達(3名以上)に養育費を支払っていることを踏まえ、相手方の要求額よりも数万円低く調停で合意できた事例