離婚届の提出は慎重に!

離婚届の提出は慎重に!

私は、女性側の代理人となる離婚事件を担当することが多いです。

女性側の代理人として、男女平等といわれる世の中ですが、女性が働いて十分な収入を得ることはとても難しいと常に感じています。

まず正社員の職に就くことは難しいですし、パートや派遣として働くことができたとしても、同年代の男性と同じように収入を得ることはできません。実際に、いざ就職活動をしてみたものの、なかなか就職できずに困っているというお話をよく伺います。

ですから、離婚する場合には、離婚後の生活のために、遠慮することなく、正当な権利を行使して、財産分与や養育費などの取り決めをきちんと行うことを強くお勧めしています。

離婚届を出すのは簡単なことですが、離婚届を出して離婚してしまうと、女性側としては、交渉材料を一つ失ってしまうことになります。

「細かいことは離婚してから決めればいいよね。」と話合っていても、相手が本当にそう思っているとは限りません。

離婚したあとにご相談にみえて、「もう少し早くご相談を伺っていれば・・・」と思うことは、残念ながら決して少なくありません。
離婚届をいつ提出するのかは、慎重に決断してくださいね。

弁護士 田阪まなみ

※平成30年8月28日時点の法令や判例を前提としています。法令の改廃や判例の変更等により結論が変わる可能性がありますので、実際の事件においては、その都度弁護士にご相談を下さい。

電話で問い合わせ052-231-1706
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