離婚のトラブル解決事例
【財産分与】相手方の不当な扶養的財産分与請求を防ぐことができた事例
- 依頼者:男性(60代)会社員
- 相手方:女性(60代)無職
- 子供:2人(成人済み)
事案内容(相談までの背景)
依頼者は、前の離婚裁判で、扶養的財産分与として、3年にわたり月10万円の支払をすることになりました。
そのため、依頼者は、離婚裁判の判決どおりに月10万円の支払いを行っていましたが、一部の支払いについては依頼者の相手方に対する債権と相殺することとしました。
しかし、相手方は、扶養的財産分与の未払いがあるとして、前の離婚裁判の判決を利用して、依頼者の財産に対する差押えを申立てました。
そこで、どのようにして差押えを止めたらよいのかという相談を受けることになりました。
当事務所の活動結果(受任から解決まで)
財産の差押えを防ぐという緊急性の高い事案です。
そのため、相談後直ちに、差し押さえを止めるための強制執行停止決定申立を行うとともに、強制執行を許さないことを求める請求異議の訴えを提起しました。
請求異議訴訟では、相手方が相殺の有効性等について争いましたが、こちら側の主張が認められ、無事、強制執行を許さないとの勝訴判決を得ることができました。
解決のポイント(所感)

離婚やその他の裁判で金銭の支払いが決まった場合に、その裁判の判決どおりに金銭の支払いを完了させた後でも、今回のように、判決書を利用して、給料や預貯金や不動産に対して強制執行をかけられてしまうことがあります。
強制執行をかけられそうになった場合に、それが理由のないものであるとしても、放置していたのでは、強制執行が実現されかねません。
今回の依頼者は、状況を把握された段階で早期に弁護士に相談されたため、不合理な強制執行を停止し、許さないとすることができました。
このように、適切な解決を実現させるためにも、法的な問題が生じた場合には、早期に弁護士に相談されることをお勧めいたします。
「財産分与」カテゴリーの他の事例
- 【財産分与・慰謝料・養育費(婚姻費用)】妻の不貞で別居した後、妻が離婚協議に応じなくなったため、調停を申し立てたことによって早期に調停離婚が成立した事例
- 【財産分与・慰謝料】韓国籍同士の夫婦の離婚を成立させた事例
- 【財産分与・慰謝料・婚姻費用・不倫】不貞をした夫との間で、住宅の財産的価値を高めに、また、妻の特有財産を考慮してもらって、財産分与ができた事例
- 【財産分与・養育費(婚姻費用)】5年間別居を継続していた夫婦の離婚を成立させた事例
- 【財産分与】夫婦で会社を経営していたところ、夫婦関係が悪化し、妻が会社を退職する代わりに、多額の現金を会社から取得できた事例
- 【財産分与・婚姻費用】結婚してから日の浅い夫婦について、離婚調停を経ることなく離婚を成立させ解決した事例
- 【財産分与】有責配偶者であっても離婚調停を成立させることができた事例
- 【財産分与・養育費(婚姻費用)】特有財産が争いとなったものの最終的には調停で離婚が成立した事例
- 【財産分与・養育費(婚姻費用)】妻の要求により、多額の生活費を払わされていた夫(単身赴任中)につき、生活費(婚姻費用)を減額すると共に、最終的には離婚が成立した事例
- 【財産分与・養育費(婚姻費用)】離婚後も依頼者名義の居宅に相手方が居住することを認めることにより離婚を成立させることができた事例


























