離婚の知識
離婚調停のときの服装や持ち物は?
離婚調停の時はどんな服装をしていたらいいのでしょうか?
離婚調停において、どのような服装をしたらいいか、とよく法律相談で尋ねられますが、特に決まりはありません。したがって、基本的には普段着で構いません。
もっとも、調停委員の方々に非常識な人だな、と悪い印象を持たれないように、常識的な格好をするべきです。
男性ならば、スーツやネクタイをきちんとしていけば、調停委員には「きちんとしている人だな。」という印象を与えることができます。
女性ならば、ビジネススーツを着てくださいとまではお願いできませんが、お仕事をされているならばお仕事で使用されている服、主婦の方ならばよそ行きの服を着ていただくのがよろしいかと存じます。但し華美な服装、高級な所持品を身につけるのは避けるようにして下さい。
高級な服装や所持品を身に着けていると、この人は経済的余裕があるのだな、と思われ、こちらに有利な解決をしてくれる可能性が低くなるかもしれないからです。
なぜ調停委員の印象を良くしたほうが良いの?
調停委員に味方になってもらおう。
調停委員は、裁判官と違って、強制的に判断を下すことはなく、あくまで当事者間の話し合いを調整することしかできません。 そうだとすると、別に、調停委員の方々のために服装にこだわる必要はないのではないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、調停委員の方々は、調停という手続を通し、こちらの意見を相手方に上手に伝えたり、反発する相手方を説得してくれたりと、調停の成立に向けて色々な工夫や努力をして下さいます。
例えば、意固地になっている相手方の反発を抑えるのがとても大変なことだろうと思われませんでしょうか?調停委員の方々は日々相当の精神的負担を受けつつ調停の場に臨んでいるのです。
ですから、調停委員に味方になってもらい精一杯仕事をしてくれるよう、服装などで印象を悪くしないように努力をされたほうが良いです(印象の悪い当事者のために精一杯やってもらえると期待するのは難しいでしょう。)。
調停の時に持っていくものはなんですか?
裁判所から届いたものはすべてです。身分証明書、印鑑、養育費等の振込先となる銀行通帳も忘れずに。
- 裁判所から届いた書類はすべて持ってきて下さい。
裁判所から届いたものはすべて持ってくることを調停委員や裁判所は当然の前提としています。なので、一切合財を持っていくように心がけて下さい。ファイルにつづるなどしてまとめておくと便利です。 - 次に、身分証明書、印鑑をお持ち下さい。
身分証明書は最初に提示を求められることがあります。また各種申請書類等には自分の印を押す必要が生じますので、印鑑を忘れないようにしてもらいたいです。なお、印鑑は必ずしも実印である必要はありません。 - さらに、養育費や財産分与をもらう側の方であるならば、養育費等の振込先となる銀行通帳を持っていくと良いです。
振込先を確認するために事務手続きが遅れるというのでは本末転倒だからです。当然ながらうろ覚えでは困ります。 - なお、次回の調停期日の予定を確認するためにスケジュール帳、また話し合った内容を書き留めるためのメモ用紙等も忘れないようにしたいです。