離婚のトラブル解決事例
【裁判離婚】無断で会社を辞め無職となった夫に離婚を求められたが拒否され、裁判にて和解離婚できた事例
- 依頼者:妻(専業主婦・20代)
- 相手方:夫(職業不詳・30代)
- 子ども:3人(小学生3人)
事案内容(相談までの背景)
夫が何の相談もなく会社を辞めてきたため、妻から離婚を求めましたが、夫は離婚に応じてくれませんでした。
妻は子ども3人をつれて別居し、調停を申し立てましたが、夫は離婚に応じてくれませんでした。
夫は財産の開示もしてくれなかったため、話し合いが前に進まず、当事務所に相談に来られました。
当事務所で離婚訴訟を提起しました。
当事務所の活動結果(受任から解決まで)
夫が開示を拒んでいた財産を、調査嘱託という手続により全て開示してもらうことができました。
財産が判明した後、これを前提として、訴訟提起から11か月目で和解により離婚が成立しました。
妻側は、子どもたちの気持ちが早く落ち着くように、早期の解決(離婚)を望んでいたので、慰謝料の請求を断念する内容で和解の提案をしました。そうしたところ一気に和解への道が開け、子どもたちの親権を妻側が取得することや、養育費を以前に取り決めた婚姻費用と同額とすること、財産分与として約350万円を支払ってもらうこと、を内容とする和解ができました。
長期化必至の雰囲気でしたので、早期離婚という妻側の希望をかなえることができ、ホッとしました。
解決のポイント(所感)

夫側としても、慰謝料が請求されていたことにより、感情的になっていた側面がありました。そのために、親権や財産分与についても徹底的に争うといった構えでした。
結果的には、慰謝料の請求だけこちらが譲歩したことにより、その他はこちらの望む条件で離婚することができました。相手方が何に拘っているかを理解して手を打てば、一気に問題が解決する場合があります。
「裁判離婚」カテゴリーの他の事例
- 【裁判離婚】慰謝料請求を大きく減額することができた事例
- 【裁判離婚】不貞をおこなった有責配偶者でしたが、離婚することができた事例
- 【裁判離婚】共働きの夫婦について、夫側からの妻側に対して財産分与請求を行い回収ができた事例
- 【裁判離婚】行方不明の夫と離婚することができた事例
- 【裁判離婚】特有財産の主張が認められ、財産分与の支払額を減らすことができた事例
- 【裁判離婚】婚約破棄をした相手方から指輪代と慰謝料を回収することができた事例
- 【裁判離婚】別居後、不貞を理由に離婚を拒絶されていましたが、離婚請求が認められた事例
- 【裁判離婚】別居後に妻以外の女性と交際していたが、一定の金銭を給付することで妻と離婚することができた事例
- 【裁判離婚】妻からの不貞の主張を排斥し、離婚することができた事例
- 【裁判離婚・財産分与】離婚を拒絶する妻との間で、尋問前に和解離婚を成立させた事例