Q&A よくある質問
離婚に関するQ&A
財産分与してもらうと税金がかかる?
これまでの夫婦生活で形成した預貯金や,自宅不動産などを財産分与してもらう予定なのですが,財産分与として夫からお金をもらうと,贈与税が課税されるのでしょうか。
もし課税されるのであれば,課税分も考慮して財産分与の金額を決めたいと思います。
離婚によりご主人から財産をもらっても,基本的に贈与税が課税されることはありません。
ご主人から財産を「もらう」といっても,贈与としてもらうわけではなく,離婚によって発生する財産分与請求権に基づき受け取るものだからです。
財産分与は,夫婦の財産関係の清算や,離婚後の奥様に対する生活保障などの趣旨から認められるものですので,贈与ではないのです。
ただし,贈与税がかからないことを悪用し,財産分与を仮装して,財産を移転させるようなことがあれば,贈与税が課税されます。
具体的には,
①分与された財産額が,婚姻中の夫婦の協力によって得た財産の額その他一切の事情を考慮しても,なお多すぎると認められる場合
②離婚が贈与税や相続税を免れるためにされたと認められる場合
ですので,ご注意下さい。
※記事が書かれた時点の法令や判例を前提としています。法令の改廃や判例の変更等により結論が変わる可能性がありますので、実際の事件においては、その都度弁護士にご相談を下さい。
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監修者プロフィール

弁護士 片岡 憲明
弁護士法人 片岡法律事務所 代表
愛知県弁護士会所属 登録年(平成15年)
1977年岐阜県大垣市生まれ。東京大学法学部卒業、2001年司法試験合格。2003年より弁護士登録し、名古屋市を拠点に法律実務に従事。現在は、弁護士法人片岡法律事務所に所属。
企業法務・交通事故・民事再生といった案件に携わった経験をもとに、現在は個人・法人問わず多様な相談に対応している。特に、離婚・相続などの家事事件や、労働問題・特許訴訟など企業法務に強みを持つ。
愛知県弁護士会および日弁連の各種委員会にも長年にわたり参加し、司法制度や法的実務の発展にも尽力。現在は日弁連司法制度調査会商事経済部会副部会長を務める。
常に変化する法的課題に真摯に向き合い、依頼者一人ひとりにとって最良の解決を目指している。